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子どものサッカー観戦を楽しく!【少年サッカーのポジション】

少年サッカーチーム

どうも、koyoです!

これまでコーチをやっていて、保護者の方々に子どもたちのポジションについての話をしたときに「?」が浮かんでいた人が割といました(笑)

また、私たちが現役選手だったころ、親とサッカーの話をしているのにポジションの名前やサッカー用語が出てくると「?」が出てきてしまう親は友人との話からも結構いたようで…(笑)

ということで、今回はサッカー初心者(サッカー観戦初心者)の方々に向けて、少年サッカーにおける各ポジションとその役割をシンプルに解説したいと思います!

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攻撃がメインのポジション

日本の少年サッカーは8人制ですが、それでも多様なシステム(フォーメーション)が存在し、中にはそのシステムによって存在しないポジションがあったりもします。そのあたりも見れるようになっていたら、もうサッカー観戦初心者ではありませんね!(笑)

さて、最初は攻撃の仕事がメインのポジションについて解説していきます。

フォワード

サッカーのフォーメーション

フォワードとは、主に攻撃の役割を担う選手たちのことで、上記画像の一番上に位置する選手です。

少年サッカーでは基本的に1人もしくは2人配置されます。

このポジションの選手は基本的に自陣後方まで下がって守備をするということはありません。ディフェンス陣が奪ってくれたボールを得点に変えることが仕事で、とにかくゴールを狙うためのポジションです。

小学生レベルですと、スピードやフィジカルなどの身体能力が優れた選手が起用されやすく、チーム内でもレベルの高い選手が多いポジションです。また、「エース」と呼ばれる選手が起用されることも多いです。

小学生カテゴリーでは子どもにもわかりやすく「トップ」「あたま」などの表現が使われることもしばしばあります。

略称「FW(フォワード)」「CF(センターフォワード)」など

攻守両方を行うポジション

フォワードが守備をしないかといったらそれは違いますが、ここではわかりやすく攻守両方を担う中盤と言われるポジションについて解説していきます。

トップ下

サッカーのフォーメーション

トップ下はその名の通り、フォワードの下に位置する選手です。
上記画像では中央の上から2人目の選手です。

少年サッカーにおいてはあまり配置されることが少ないポジションの1つです。というのも、少年サッカーは8人しかいないので、細分化したポジションが存在しにくいというのが理由となります。ですが、上記画像のような形でトップ下が存在する戦術もあることは確かです。

このポジションの役目は攻撃の司令塔です。直接ゴールに繋がるパスを配給することが多く、チームの攻撃をパスでコントロールします。また、自ら最前線に出てシュートを狙うといったことも少なくありません。

略称「OMF(オフェンシブミッドフィルダー)」など

サイドハーフ

サッカーのフォーメーション

サイドハーフは画像の3人並んでるうち上側の両端にいる2人のことを指します。

配置される場合は基本的には左右1人ずつです。この選手は攻守においてグラウンドの端でのプレーが多いです。もちろん中央に移動することもありますが、攻撃時は基本的に自分のサイドでコートぎりぎりまで開いてプレーします。

サイドハーフに要求されるのはスピードのある攻守です。サッカーはゴールがコート中央の両端にありますので、必然的にコート中央のスペースに人が集まりやすいです。そのため、ゴール前にいる相手選手をつり出すためにサイドを使います。サイドは人が少なく、守備が薄くなり易いスペースなので、ドリブルが得意な選手が起用されることが多いです。

略称「SH(サイドハーフ)」「RMF(ライトミッドフィルダー・右サイドハーフ)」「LMF(レフトミッドフィルダー・左サイドハーフ)」など

ボランチ

サッカーのフォーメーション

ボランチは上記画像の中央に位置する選手です。

ほとんどのシステムにおいて配置されることの多いポジションの1つです。フォーメーションの中央に位置し、チーム全体の人数のバランスを見ながら常に真ん中のポジションを取り続けます。

攻撃においてはトップ下と同様に前線にパスを送る役目がメインで、常にボールを持っている人に対してサポートしている必要があります。チームの中継役を担っているため、1人しかいない場合は、チーム内でも能力の高いことに加え、サッカー的な頭の良さも兼ね備えている選手が起用されます。

また、守備においてはゴールに近づきやすい中央のスペースを埋めるという役割を担っており、非常に重要なポジションです。

略称「CMF(セントラルミッドフィルダー)」「MF(ミッドフィルダー)」「中盤」など

アンカー

サッカーのフォーメーション

アンカーはトップ下の更に下に位置する選手です。
上記画像では下の3人(三角)の内の頂点に位置する選手です。

アンカーもトップ下と同じく、8人制ではあまり見ることのないポジションの1つです。

アンカーの役割は守備のバランスを取ることで、これから紹介するセンターバックが空けたスペースのカバーリングを行ったりします。また、ボランチと同様にチーム全体のバランスを見つつ、中央のスペースを空けないようにプレーする必要があります。アンカーは守備版のトップ下で、センターバック・ゴールキーパーなどからパスを受け、前の選手にパスを送るという仕事が攻撃でのメインの役割となります。

アンカーはボランチよりも更に守備力が求められます。加えて、前線に正確なパスを出せる能力も必要になってくるので、小学生年代では難しいポジションの1つです。

略称「DMF(ディフェンシブミッドフィルダー)」「中盤の底」など

守備がメインのポジション

チーム後方でディフェンスをメインとするポジションの解説です。
相手の攻撃を防ぎ、自分たちの攻撃の起点となる選手たちです。

センターバック

サッカーのフォーメーション

センターバックは上記画像で灰色の選手の前に位置する選手です。

センターバックはどのシステム(フォーメーション)でも必ず配置されます。ゴールキーパーの前に立ち、相手の攻撃の芽を摘みます。また、相手からボールを奪った後には攻撃のスタート地点となるポジションでもあります。

基本的には攻撃参加はしてもハーフライン(コート中央の線)までで、攻め上がることはほとんどありません。役割としては相手からボールを奪うことに加えて、後方から「声」でチーム全体のバランスを整える仕事もあります。後ろからだと見えることも多いので、コミュニケーションでチームに貢献する必要性がより高いです。

守備では接触プレーなどをしても負けない強い選手が重宝されます。また、浮き球が飛んでくることを多いので、浮き球を処理できる選手が望ましいです。守備メインなので、ボールコントロールの面などで劣る選手も多く見えますが。強いチームほどこのポジションに優れた選手が起用されやすいです。

略称「CB(センターバック)」「DF(ディフェンス)」など

サイドバック

サッカーのフォーメーション

サイドバックはサイドハーフの後方に位置する選手です。
上記画像では、それぞれ左右の下に位置しています。

小学生年代では3バックシステム(ディフェンスが3人)の時に採用されます。

主な役割として、守備ではセンターバックのサポートとなりますが、攻撃時では片方のサイドバックは攻撃参加を行います。サイドバックは2人いますが、両方攻撃に行ってしまうと守備が1人しかいなくなってしまうので、お互いにどこにいるのかを意識する必要があります。また、自陣のサイドは相手に攻撃されやすいスペースでもあるので、守備力も一定以上必要です。

後方に配置されてはいますが、積極的な攻撃参加が求められるこのポジションでは豊富なスタミナとスピードが必要となります。

略称「SB(サイドバック)」「RSB(ライトサイドバック・右サイドバック)」「LSB(レフトサイドバック・左サイドバック)」など

ゴールキーパー

サッカーのフォーメーション

ゴールキーパーは唯一色の違う選手です。
実際の試合でも手にはグローブをつけ、ユニフォームも異なる色のものを着ています。

キーパーは上記画像下部の2重の四角の中では「手」を使うことが可能で、ゴールを守る最後の砦とも言えます。そのため、他の選手とは異なる能力が求められます。小学生年代では「ボールを怖がらない」ことが非常に重要で、相手に突っ込んででも相手の攻撃を止めるくらいの気持ちが必要です。技能的な面を話すと専門的になってしまいますので、ここではカットさせていただきます。

昔はゴールを守ることだけが役割となっていましたが、現代では攻撃の起点として守備陣とパス回しに参加したりもしています。なので、キーパーとしても専門スキル以外にもある程度のパス・トラップができる必要があります。

略称「GK(ゴールキーパー)」

最後に

いかがだったでしょうか!?

シンプルと言いつつ少し細かく解説してしまったかもしれませんが、少年サッカーで見るポジションは以上8種類です!

自分の子どもが普段どこで何を目的としてプレーしているのかを考えながら観戦すると、きっともっと楽しく子どものサッカー観戦ができると思います!

また、プロの試合などをテレビで見たときにどんな役割を持ってプレーしているのかが少しでも理解できていれば、また一味違ったサッカー観戦になると思います!

最後まで読んで頂きありがとうございました!
他記事もよろしくお願いしますm(_ _)m