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【ジュニアユース】進路の決め方とスカウトの時期

未来の選択肢を表現したドア

ご無沙汰しております。
久々の投稿(記事修正)ですが、スカウトの時期に変化が感じられるため、更新です。

最初に当記事を執筆したときは大学生でしたが、現在は社会人4年目をもうそろそろ迎えるところでございます。

改めて、私の簡単な紹介ですが、サイトプロフィールをご覧いただければと思います。

私が小学生のときは、実際にセレクションが行われた時期は10月~12月にかけてでした。
イメージは10月中に練習会を毎週1回ずつ開催し、11月~12月にかけて複数回の選考会を実施という形でした。

スカウト・セレクションの時期は8月~9月

サッカー少年

チーム選び云々の前に、そもそもスカウトが始まる時期っていつ頃?というのが保護者や当事者である選手たちの疑問だと思います。

私がジュニアユースの進路を考え始めた時期は、小学6年生の5・6月頃からです。
当時の私は市内トレセンに入っておかげか、進路の情報を得るのが早かった方だと思います。だいたい10年前くらいの話ですが、今ほどインターネットが普及していなかったので、セレクションの情報等も紙媒体で周知されていることが多かったです。

現在は大方どのチームもホームページSNSアカウントを持っているので、自分の希望するチームや興味のあるチームのホームページを訪れて、セレクションの時期を確認するのがいいと思います。

では、具体的なスカウトの時期ですが、これについては定まった期間はありません
少年サッカーの環境は、プロのリーグのように全国的にスケジュールが統一されているわけでもないので、特に何月~何月といった機関は設けられておりません。しかし、大体スカウトの目星が決まってくる時期はちょうど6月くらいから8月くらいまでといった印象です。

理由としましては、以下の点が挙げられます。

  • セレクションの時期が9月~11月〈→8月~9月〉のところが多い
  • 春~夏にかけての公式戦などを判断材料にするチームが多い
  • 夏休み中にセレクション等の広報活動をするチームが多い

このような理由で、夏くらいまでにはなにかしらのアクションをクラブ側が起こすと思われます。
特に夏休み中にはジュニアユースのクラブ主催の少年サッカー交流大会などが開かれることが多く、地域のクラブを集めて大会を開き、その場でスカウトの判断材料にするといったアクションを取っているところが多く存在しています。これに参加できるかどうかは今の所属チーム次第なので何とも言えませんが、頭には入れておくと良いでしょう。

正直、スカウトは運要素が結構強いです。
各クラブの方針にもよりますが、たまたまスカウトが見に来ていた試合で活躍すれば声がかかることもありますし、じっくりと何試合も見て判断するチームもあります。この時期までにスカウトの連絡がなかったからと言って焦る必要は全くありません。

この後に解説していますが、クラブを選ぶ際はしっかりと『環境』を見て、肌で感じて決めましょう!

以下、要点を絞って進路を選択する際のポイントについて解説していますので、読んで頂けると参考になるかと思います!

保護者の誰もが心配する「出場機会の確保」

ジュニアユースの進路を決める際に、よく保護者の方から受ける相談の1つとして「試合に出られるかが心配」という声があります。

レベルの高いチームを勧める私たち指導者に対してこのような声が挙がるのは当然のことです。しかし、それでも私が選手たちにハイレベルなチームへの進路を勧めるのには理由がいくつかありますので、解説させていただきます。

ちょっとくらい背伸びした方が良い

進路を決める際に最も意識したいことは、そのチームで“自分が成長できるかどうか”です。これには指導者の色が大きく出ますが、そのチームに入団するであろう選手たちのレベルも大きく関わってきます。

ある程度の強豪チームへの入団に関しては、小学生の内は市内で強豪と言われるくらいのチームにいれば、さほど問題はないでしょう。本当にレベルの高いチームでは十数人の選手が強豪クラブJ下部に進路を決めるしょうが、近場の少年団などでもしっかりと経験を積めていれば強豪クラブに進路を決めることは全然可能です。

私は小学生時代には県大会に出たこともなかったですが、ジュニアユースでは県大会上位常連のチームに進路を決めています。その先の話はまた別の記事にしようと思っていますが、今いるチームが強くないからと言ってハイレベルのチームに挑戦できないわけではありません。

自分よりレベルの高い人間がいるか

練習会などでチェックしておきたいのは、自分よりレベルの高い選手・指導者がいるかどうかです。

選手の見極めは簡単です。
トレーニングを一緒にこなしてみて、「上手いな」とシンプルに思える選手がいるかどうかです。また、自チームのコーチなどに聞いて見るのも良いでしょう。その地域のサッカー事情に詳しいコーチなら、進路相談の際にそのチームのレベルがどのくらいなのかをある程度把握していると思います。

指導者と合うかもチェックしておきたいです。
今いるチームのコーチとの違いや、しっかりと選手の話を聞いているかなど人間性の部分をしっかりと見ましょう。トレーニングの質や指導などは練習会に参加することである程度把握できると思いますが、そのチームの指導者の人間性や雰囲気などはコミュニケーションを取ってみるまで分かりません。

この時点で“ズレ”が生じているようでしたらそのチームへの入団は一度見直した方が良いでしょう。3年間同じチームで活動することになるので、ここは慎重になった方が良いです。

常に試合に出られると思わないこと

スタジアムのベンチ

小学生の内はチーム内の人数がさほど多くもなく、ほとんどの試合に出場できていたと思いますが、ジュニアユースではそうはいきません。

現在のクラブチームは大体30人~40人を1学年で取ります。

そこから試合に出場できるのは11人です。なので、監督のファーストチョイスとなるにはそれ相応の努力が必要となります。

1年生の内から公式戦に出たい!と考えるのが一般的ですし、それを目指さない理由はありませんが、そう上手くいかないことも多々あります。

ちなみに私の場合は、1年生の頃は公式戦に出られなくても仕方がないと思っていました。自分は小学生の頃、市内トレセン止まりでしたが、チームには地区トレセン以上の選手が20人近くいたので、彼らを超えることがはじめの目標でした。

最終目標は卒団までに自分の居場所を作ること。そしてその先に繋がるスキルを身につけること。

実際に私はこれを達成できました。スタートから試合に出れたわけではありませんが、足が速いという武器を活かして後半から起用されることが多く、自分の試合での居場所を作ることができました。また、その先の進路もサッカーで決めることに成功しています。

小学生の価値観だと「後半だけ?」と感じるかもしれませんが、先程も述べたように試合に出られるのは40人中11人と、それの交代要員数名だけです。また、サッカーはベンチワークを含めて戦うものなので、その日に試合に出られなくても次にチャンスが来る可能性だって十分にあります。逆にポジションを失うこともあります。それがサッカーです。

兎にも角にも、まずはチーム内競争を勝ち抜く必要があります。

チーム内競争が自分を成長させる

最も経験値を得られるのはもちろん試合でしょう。
欲を言えば公式戦という緊張感あるなかでの試合は更に自分を成長させてくれます。

しかし、そのチャンスを勝ち取るためには努力と運が必要です。

ジュニアユースのメリットは、部活と違って試合数が非常に多いことです。毎週試合が組まれていますし、リーグ戦ももちろんあります。また、1日当たりの試合数も多いので、チーム全員分の出場時間は確保されています。

なので、試合に出られるか心配という問題はここで解決されるはずです。

試合数が多いので経験値の確保は行えますし、たとえBチームにいてもそこで評価を高めればAチームでの挑戦権を得られます。

小学生でこのようなスタイルを取っているチームは強豪と言われるチームや人数が多いチームくらいだと思いますが、ジュアユースではこれが当たり前です。

なにせ部活というサッカーができる環境がありながら、更にその上のクラブチームという環境を選択しているのですから当然です。

チーム内にレベルの高い選手がいれば自分も上手くなれるということはお分かり頂けましたでしょうか?

もっとわかりやすく言うならメッシと一緒に練習し、グアルディオラに指導してもらればサッカーは飛躍的に上達しそうですよね(笑)

レベルの高いチームには必然的にレベルの高い選手が集まってきます。
大体の場合、自分が6年生の時のクラブチームの中学3年生の戦績を見ると良いでしょう。

その年のTOPチームが良い戦績を残している場合、高確率で次の年の1年生には優秀な選手が集まってきます。ここら辺も進路選択ではチェックしておきたいポイントです。

コーチと相談しよう

最後に、今いるチームやスクールのコーチ・監督と相談しましょう。
先に進路を進んだ先輩に聞くのも良いと思います。

まずは自分の進路選択に対する意見を聞いてもらい、普段から自分のプレーを見てくれているコーチと話し合いましょう。

最も身近なコーチから意見を聞くことで、より進路選択の判断材料が増えます。

自分が志望しているチームのレベルや、指導者がどんな人なのか、合宿や遠征の機会などの詳しい情報まで聞き出してください。

ジュニアユースのセレクションに対してコーチたちは助言はできますが、やるかやらないかはその選手自身の問題です。また、これには保護者の方の協力が必要不可欠です。

行きたいチームのレベルやコーチについてが最も大きな判断材料となることは間違いないですが、そのチームの活動場所やどんな手段で通うのかなども考慮しましょう。

例えば、自転車で片道1時間かかる場所で活動しているチームがあり、そこでサッカーをする価値は本当にあるのか?
他の志望チームや選択肢と比較して、本当にそこでサッカーがしたいのかをよく吟味する必要があります。

そこらへんの意思確認もかねて、一度コーチに相談してみましょう。
コーチと進路について話してみることで、本当に自分がサッカーをしたい環境のヒントが見つかるかもしれません。

まとめ

  • ちょっとくらい背伸びしてもOK
    (自分よりレベルの高いチームにチャレンジしてみた方が良い)
    ※個人差はもちろんあります。
  • 常時公式戦に出られる環境などない
  • チーム内競争が激しい方がより成長できる
  • 環境面も考慮すること

ポイントはこのくらいですが、結局そのチームの雰囲気が自分と合うかどうかが大事です。これらひっくるめて“環境”と私は言っています。

今志望しているチームが、自分の成長に対してプラスに働く環境を有しているかどうかをしっかりと考えた上で進路を選びましょう。

また、セレクションを受けてみなければ始まりません!

考えてるだけでは時は過ぎ、何もしないままセレクション期が終わってしまいます。ちょっとレベル差が怖いな~なんて思っても勇気を出して練習会などに参加してみましょう。個人的にそのチームのコーチにアポをとって中学生の練習に混ぜてもらうのもアリです。

進路選択となると大人はもう既に何度も経験していると思います。
このような時に選手たちの力になってあげられるのはサポーターである保護者の皆様や、現所属チームの指導者ではないでしょうか。

より多くの子どもたちが“いい経験”のできる環境にステップアップできることを願っています!

P.S
ちなみにですが、私たちwriterの2人はジュニアユースで県大会優勝と県リーグ優勝、関東大会出場を経験しました✌

writer koyo