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育成年代におけるAB分けのメリット・デメリット

サッカー、AB分け

どうも!koyoです!

サッカーなどのチームスポーツにはA・B分け――つまり一軍二軍というチーム内での実力差による振り分けがあると思います。私もジュニアユース以降でそれを経験してきました。私が所属していたチームは当時約40人、その中で1~3軍というカタチで分けられており、常に競争をする必要がある環境でした。私の経歴については下記リンクより参照してください!

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writer profile “koyo” はじめまして!writer兼管理人のkoyoです。 サッカーの育成などの情報を発信していくにあたって、情報発信者である我々wri...

さて、私の話はここまでにしておいて、今回は育成年代におけるチーム内でのA・B分けのメリットとデメリットについてお伝えしていこうと思います。

最大のメリットは競争率の高い環境が作れること

サッカーに限らず、どんな場面でも競争を勝ち抜いてきた人間は強いです。それがスポーツではなく、ビジネスでも同様です。以前、闘争心に関する記事を出しましたが、そこでも述べたように競争が人を成長させます。

そのため、適切な競争を行ってもらうにはチーム内でのレベル差が微小である必要があるわけです。少年団などでは難題になると思いますが、スーパースターのような選手と普通かそれ以下の選手が一緒にトレーニングをしても、ほとんどの場合チームは強くなりません。更に言うなら、これはどちらにもメリットがありません。

上手い選手は常に自分を上回る存在を探し、それを超えようとしています。つまり、超えるどころか足元にも及ばない選手とトレーニングをしていても上達の兆しは表れないわけです。

では、下手な選手からすれば可能性があるのでは?とお思いになるかもしれませんが、それはその子のメンタル次第です。下手くそでも人一倍走れたり、自分のために努力できる選手は大きな差も必然と埋まっていくでしょう。しかし、上手い選手との差を痛感させられた時、その選手はそれを認め前に進むことができるでしょうか?高校生や大人なら割り切って前を向けると思いますが、子どものうちはひどく失望してしまうかもしれません。

そうなってしまった場合、その選手は今後サッカーを楽しむことができなくなる恐れがあります。それはコーチとしても一番悲しいことなので、それだけは絶対に避けたいですね。

レベリングの調整とは

我々サッカーコーチは常に競争を求めます。

理由は単純で、その方がチームとしても選手個人としても成長の期待幅が膨れ上がるからです。

そのため、クラブなどの大人数を抱えるチームはA・Bをはっきりと分け、自分に合ったレベルで切磋琢磨してもらうことにしているわけです。そうすればレベルの高い選手は高い選手同士でトレーニングをするため、順調に成長してくれます。また、そうでない選手もBという自分と同等の存在が多い環境なので、その中で1番になろうと努力をするはずです。

もっと具体的な話をしましょう。

4vs4のミニゲームを行うとします。
この時に片方が常にスタメンの選手4人、対してもう一方は常にベンチ組の4人。この場合、勝敗ははっきりとわかってしまいますよね?

素人はジャイアントキリングならぬ下克上を期待しますが、そんなものはそうそう起きません。ましてやチーム内トレーニングは「誰が次の試合に出場するのか?」という戦いの場でもあり、差が歴然としていても選手たちが手を抜くことはまずありえません。

話を戻しますが、これでトレーニングを行った場合、結果は明らかなことに加え、両選手にとって何かしらプラスの変化が起きると期待できますか?

このような場合、普通ははAがBを圧倒するだけで終わってしまいます。稀にBが勝つこともありますが、それは差が縮まっている証拠なので良いコトとして捉えます。しかし、Aが圧勝してしまうのではでは意味がありません。このトレーニングのチーム構成がA・B半々なら、Aの選手はチームを引っ張ろうとし、Bは食らいついてくれるかもしれません。しかし、チーム内でのトレーニングにおいて簡単に勝利を収められる状況ですと、誰にとっても良い環境とは言えません。

なので、はっきりとA・B分けをすることでそれぞれがその選手に合ったペースで成長できる環境を作ろうということです。

そのままではデメリットも大きい

サッカーボールを蹴る

A・B分けによるメリットはそれぞれが自分に合ったペースで成長できるということでした。

しかし、それはメリットでありデメリットでもあります。

AとBがそれぞれ成長するということは、そのままにしておくとAとBの差はは開く一方になってしまいます。それでは本末転倒です。

強いチームの最大条件はBチームが強いこと

本当に強いチームはBチームまでもが強力なチームであることです。もし対戦相手のチームが、スタメンと交代して入ってくる選手も強力な選手ばかりだったらと想像すると嫌ですよね。

A・B分けをすることによって競争率がグンと上がるのは間違いありません。ですが、そのままBチームを放置していいかといったらそれは絶対にやってはいけません。むしろBチームの方に力を入れて、より強力なチームにするべきです。

常に結果を渇望しているチームはトレーニング内でAvsBのような紅白戦を多々行うと思います。そして公式戦に出場するのはAチームだけです。小学生ではチーム事情によって異なりますが、強豪チームほどこの傾向が強いです。

公式戦に出場するのはAチームですが、Aチームが最も対戦する機会が多いチームは、同じチームのBチームです。つまり、Bが強力であればそれだけ高い強度でトレーニングができるということになります。それは育成年代からプロまで同様で、常に高みを目指すチームであれば必ずそのような環境の構築を目標としているはずです。

なので、AもBも分け隔てなく~というよりはむしろBを強化すべきだと言っても過言ではありません。しかし、だからと言ってAに力を入れないと公式戦での結果が得られないので難しいところですね(笑)

ABシャッフルはどうなのか?!

これまでの議論とは逆にAB分けを皆無とした場合、それはそれでOKなのかもしれません。特に育成年代(ジュニア年代)ではなるべくチーム全員で成長する意識を持つことの方が人間性としても大事なことかもしれません。

しかし、それでは競争が生まれにくいのも事実です。

ABシャッフルだと一番初めに述べた「レベリング」の部分で問題が発生するかもしれませんが、逆にBの選手は爆発的な成長をする可能性があります。チーム内で一番下手だった選手が数年後には一番上手くなってる~なんて話は日本の育成環境ならではの話です。

また、Aの中でも競争環境ではなくのびのびプレーした方が一時の成長が著しく良くなることもあります。こればっかりはコーチでも適応させづらいですね。1人だけのためにチームを動かすことはあまりできませんから(-_-;)

最後に

育成年代においてはAB分けによってチーム内の雰囲気が悪化することもあるでしょう。それはチームの運営形態が少年代なのかクラブチームなのかによっても変化してくると思います。少年団の場合、全員が全員同じ高い目標に向かってサッカーをしてるわけではないかもしれません。それでも高みを目指している選手がいるなら、私は高いレベルの選手を基準にするべきだと思います。もちろん、協調も大事なことですが、ハイレベルについてこれない選手がいるからといって下に合わせるのではなく、その選手たちを上に引き上げる努力を私はしたいと思っています!

最後に今回の内容をまとめます!

AB分けのメリットは…

  • 練習強度を保ちやすい
  • 競争環境の構築がしやすい
  • それぞれが自分に合ったレベルで成長できる

といった感じです!

逆に注意しなくてはならないのは、レベルの差が更につかないようにすること。欲を言えばその差を更に縮めることがコーチの最大目標とも言えるでしょう。

公式戦で勝つためにAを強化しつつ、BはAを追い越すため更に強化しなくてはならない。コーチ目線でも選手目線でもBにとっては苦難の道となるかもしれませんが、それを越えた先にはきっといい経験が待っているはずです。

小学生からサッカーという協調しつつも競争するという矛盾した環境に身を置き、戦う経験は今後も必ず役に立つと思います!

育成年代においてのサッカーは「今」が常に大事です!
今何をするかで未来が変わってきます!親子共々自信を持ってサッカーという楽しい戦いの舞台に身を投じてみてください!

ここまで読んで頂きありがとうございました!

writer koyo