どうも!
JFA公認コーチとして活動しているkoyoです!
前回の投稿より少し日が空いてしまいましたが、継続して投稿していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

サッカーに限らず、子どもが熱中して取り組んでいるスポーツや習い事において「伸び悩む」時期って必ずありますよね!
子ども本人からしてもつらい時期であることは確かですし、親からしても何かできないかな~と悩むこともあると思います。そこで今回は、選手歴13年、指導歴4年の私が経験に基づいた伸び悩みの時期の乗り越え方についてお話できればと思います!
目次
伸び悩まない選手はいない
まず間違いないのが、どんなにスーパーな選手でも一時的に成長が止まることはあります。サッカーを始めてプロになるまでの間に一度も挫折がなかったなんて選手はいません。壁を乗り越えてきた分だけ強くなっていくのが人です!
伸び悩む時期に一番不安になるのは選手自身です。そんな時に親も一緒に不安になってしまっては子どもはどこから安心感を得ればいいのでしょうか?子どもにとって安心感を与えるのも不安にさせるのも大人です。少し伸び悩んだくらいで過剰に心配したりしないようにしましょう!
しかし、かといって何もしないで楽観視はできないよ!
という方が多いと思います。
なので、これから伸び悩んだ子どもに対して親ができることを挙げていきますので参考にしてみてください!
長所を伸ばすのが最高の解決策
子どもの長所と言ったら色々ありますが、ここではサッカーに関するものとします。大人でも得意・不得意がありますが、大人は不得意をカバーしようとする人が多いです。しかし、大人・子ども関わらず得意なことを伸ばした方が結果的に上手くいくことがほとんどです。
「長所を伸ばせ!」
と私はよく言いますが、自分で長所を理解できていない選手が子どもには多いです。なので、我々大人がそこはしっかりとサポートしてあげる必要があります。
普段から子どものプレーを見ている保護者の方は何となく子どもの得意なプレー、好きなプレーがわかると思います。そこをひたすら褒めてあげると良いと思います!
サッカーでいう長所は例えば以下のような要素があると思います。
- シュート
- パス
- ドリブル
- ディフェンス
- スタミナ
- コーチング(コミュニケーション)
- スピード
- ヘディング
細分化すればまだまだありますが、とりあえずはざっとこんな感じです。
これらの能力の内、1つくらいは自信を持って「これは得意!」と言える能力があると良いです。もしくは、まだ自信が持てなくても周囲の視点からして「○○が上手いな」と思える能力があれば、それを伸ばしましょう。子どもの選手からするとまだ自分の長所がはっきりと理解できていない選手がほとんどです。ドリブルが好きだからそれが長所と思っていても実はパスの方が上手かったりなんてします。
長所と認識させるのは「成功体験の継続」です。
自分でプレーしていて「あ、これは上手くいったな!」という体験が連続することで、このプレーは自分は得意だと感じられるようになります。そうすることで子どもはそのプレーに自信を持てるようになり、自分の長所を活かすプレーに変わってくると思います。
とにかく子どもは長所を伸ばすことにフォーカスしましょう!
特にチーム内でも割とどのプレーも平均以上にこなせる選手が伸び悩みに陥りやすいです。そんな時に原点回帰ではないですが、自分の強みが一つあると再び自信を持ってピッチに立つことができるので、長所を探して褒めまくるという対応は非常に効果的です!
「伸び悩んでいる」と判断するのは子ども、大人は言葉を引き出そう
普段から自分の子どものプレーを見ている保護者の方は、上手くいってない時期などがわかると思います。試合の日に朝から顔が暗かったりとあからさまなパターンから、試合中のプレーが何となくぎこちない感じがするといった繊細なパターンまで。自分の子どもだからこそ判断できると思います。
しかし、それを一方的に伸び悩んでいる子どもにいきなり解決策を提示しても何も変化は起こりません。サッカーを教えているのは親御さん方ではなくコーチなので、子どもに対してもサッカーの話は意外と通りづらいです。
なので、まずは近況の確認を行いましょう。
「昨日の練習楽しかった?」「この前の試合どうだった?」
のようなサッカーの専門性のかけらもない質問でOKです。
これで子どもからマイナスの表情や言葉が出たら、子ども自信も伸び悩んでいる自覚があるということになりますね。そうしたらまずは、どんなプレーが上手くいってないのかなどの“子どもの話”をしっかりと聞いてあげましょう。
一通り話を聞いてあげたら次は「解決策の提示」のターンです。
子どもから十分話を引き出せたら、大人の力を見せてあげましょう!
少し誘導尋問っぽいですが、上手く自分の長所を確認させるように話を持っていてください。私の場合は単刀直入に「自分の一番好きなプレーはなに?」って聞いてしまいます。もしそれで「わからない」という回答がきた場合は、「サッカーしていて一番楽しい瞬間は?」って聞きます。恐らく子どもの場合ですとほとんどの場合は「ゴールした時」って言うでしょう。ポジションがある程度固定されてないチーム・選手だったらこれでOKです。
しかし、小学校高学年くらいになるとどのチームでもある程度その選手のポジションは固定されてくると思います。そうなった場合には専門知識が必要かもしれません。必要であれば担当してもらっているコーチに相談するのも一つの手だと思います!
とにかく1人で悩まない!
これが大事です!
短所はチームでカバーできる!
ここまで読んでいて「短所はどうすんだよ!?」って思った方いませんか?
日本人って何故か平均値以上にこだわりますよね。大人ならもちろんこだわってもいいと思います。しかし、子どもに全ての能力を平均値以上にしろだなんて無茶です。これは私の意見ですが、子どもの内は特定の能力を伸ばした方が良いと思っています。理由は簡単で、自分の最も得意なことの能力を他の能力値が上回ることはないので、子どものうちに能力の上限値を引き上げておいた方が絶対に良いからです。
例えばこんな子どもがいととします。
10歳(小4)/ 足が速い・守備が苦手
子の選手は足が速いという絶対的な武器を持っています。この選手を育成するにあたってポジションを選ぶならあなたはどこにしますか?
私だったら、特徴を活かせるフォワードかサイドハーフにします。今の小学生の8人制のサッカーはどのポジションでも一定以上の能力を求められますが、フォワード・サイドハーフは比較的攻撃的なポジションです。そのため、守備が多少苦手でもなんとかなります。もちろん、守備もできた方が良いですが、まずは自分の長所が何かを確認して欲しいので、自分のスピードを活かせるポジションについてもらい、力を発揮してもらいます。そうすれば、これまで私が言ってきたように成功体験の継続が成され、自信に変わってきますよね!
では、短所はどうする?
という話ですが、この選手は守備が苦手です。無論、ある程度の守備能力は求めますが、そこまでこだわらなくていいと思います。サッカーはチームスポーツなので、味方の短所は味方の長所で補えます。そのことを指導者ないし周囲の保護者が理解していれば、より強固なチームになっていくと思います。
ワンマンのスポーツはその競技においてすべての能力に特化していなければなりませんが、サッカーはそのポジションごとに求められる役割が異なります。ゴールキーパーがいい例ですね。フィールドの選手とは全く違う能力が求められます。サッカーで唯一手が使えるという他とは一線を画す存在ではありますが、それでも同じサッカー選手です。彼らは自分の特徴を最大限生かせるポジションがゴールキーパーだったと理解し、それを限界まで伸ばすことにチャレンジしている結果です。このようにお互いがお互いをカバーできるチームスポーツは完璧な選手ではなくても上を目指すことができます。全てが100点である必要はありません。どれか1つでも良いので、120点の能力になるまで1つを磨いてみることにチャレンジしてみてください!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
writer koyo