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【サッカー】幼少期から始められる動体視力の鍛え方

目

どうも!
JFA公認コーチとして小学生チームで活動しているkoyoです!

https://www.football-way.com/writer-profile-koyo/

今回は前回の記事に引き続き、子どもの「見る力」についての記事となります。前回の記事を読んでくださった方もそうでない方も、スポーツ少年・少女――特に球技に取り組んでいるお子さんをお持ちの方は「どうやったら動体視力が身につくの?」と疑問に感じていると思います。

実は、今回紹介する方法を実践するだけで「動体視力のトレーニング」ができるようになります。スポーツにおいて重要な要素の1つである動体視力が誰でもトレーニング可能なら実践したくなりますよね!今回の記事を呼んだ後に是非実践してみてください!

そもそも動体視力とは

動体視力とは「動いている物体を目で正確に追うことができる能力」です。

例えば、卓球は動体視力が非常に重要な項目となります。高速で動く小さいピンポン玉を正確に捉え、ラケットで相手側に打ち返す必要があるからです。また、サッカーに限って言えば、自分も走りながらボールと相手と味方を識別し、その情報を正確に処理してプレーする必要があります。

卓球やサッカーに限らず、動体視力はスポーツをする上で非常に重要な項目だということが少し理解して頂けたと思います。

自動車で事故を起こしてしまう人の中には視力ではなく、動体視力が悪い人が多いそうです…!

幼児期からのトレーニング「フラッシュカード」

フラッシュカードという知育教材を皆さんはご存知でしょうか?
私は大人になるまで知りませんでした(笑)

フラッシュカードとは、絵や文字が書かれたカードを1秒以内に切り替え、そのカードに書かれている内容を子どもに次々と答えさせるものです。

カードに書かれている絵や文字という知識を養えることに加えて、映像記憶も養える知育教材として有名です。

フラッシュカードの主な効果は「一瞬で大量の情報を脳にインプットできるようになる」です。一例としては、2~3歳くらいの子どもがテレビを見ていてどこかの国旗が出てきたとき、パッと答えれるようになっているといった感じです。トレーニングすることで、一瞬で目から入ってくる情報を処理するのが得意になるということです。

フラッシュカードは幼児期(~5歳)の間にトレーニングすることでより高い効果が得られます。その理由は人間の神経系の発育スピードにあります。スキャモンの発育曲線によれば、神経系の発達は幼児期の間に8~9割ほど完成してしまいます。そのため、このような神経系のトレーニングは幼児期の間に行っておくべきという考え方です。

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トレーニングはほどほどに…

幼児期に行うトレーニングはどれも長時間行ってはいけません

特にフラッシュカードは視神経のトレーニングですので、想像以上に子どもに負担がかかります。また、フラッシュカードは受け身型のトレーニングなので、自主性が失らわれるといった弊害も起こる可能性があります。また、1秒以内に入れ替わるカードの内容を声に出し続ける様子は外から見れば機械的で少し不気味です。それによって子どもの表情が失われるかもしれないといった疑念も聞こえているのも事実です。

子どもの学びは「楽しそう・面白そう」といった興味が重要です。よって、勉強を無理強いするような環境でトレーニングを行ってはいけません。やってもせいぜい15分くらいがいいと思います。

このように、幼児期のトレーニングには大人が細心の注意を払って行いましょう。英才教育を施し、天才少年・少女に!という期待を持つのもわかりますが、かえってそれが仇となる可能性もありますので、十分な知識を持ったうえで取り組みましょう!

高速な脳の処理が要求されるシューティングゲームがかなり有効

近年の子どもは外で遊ばないでゲームばっかり…と悩む親御さんが多いのではないでしょうか?

小学生のコーチとして活動している私も、もう少し外で遊べよ…と思ってしまいます(笑)

しかし、近年子どもの世代でも流行っているあるゲームは動体視力の強化にもってこいだったようです!

フォートナイト
https://www.epicgames.com/fortnite/ja/downloadより引用

それが“フォートナイト”です。

フォートナイトに限らず、シューティングゲームは動体視力のトレーニングにかなり有効で以下にその理由を説明します。

見て、判断する能力が問われる

ゲームなので、指先が脳からの信号によって素早く正確に動かせる能力が必要なのは当たり前ですが、そこは“ゲーム”に必要な能力です。

今回、私が注目したのは、「敵を視認してからの判断」です。

最近のシューティングゲームは対COMではなく、対人オンライン戦闘が一般的です。そのため、相手がコンピューターのような規則的な動きではなく、不規則な動きをするのが特徴とも言えます。

このようなタイプのゲームでは敵を視認してから迎撃するのか、それとも逃げるのかなどの「判断」する要素が非常に多いです。もし仮に接敵した相手の状況を正確に捉えられなければ、すぐに相手に撃ち負けてしまいます。また、相手を先に捕捉した方が有利な展開に持ち込めるので、画面の中でではありますが、敵を探すために“視野の確保”を行うと思います。

このゲームでの一連の流れはスポーツに近しいものがあり、脳や視神経のトレーニングには最適だと思っています。実際、幸か不幸か私の指導するチームの子どもたちの中ででも相当フォートナイトが流行っているようで「今日○○時からねー!」という声が練習後の帰宅前に飛び交っています(笑)
サッカーの指導者としては良いのか悪いのか微妙なところですが(笑)

「認知 ➡ 判断 ➡ 実行」

この流れはサッカーでも同じです。

相手や味方の状況を“見て”、次にどのプレーが最適かを“判断”し、“実行”に移す。意外にもゲームでスポーツと同じ脳の動かし方をしていたわけです。これでトレーニングしていたからサッカーのこの場面で良いプレーができた!なんて実体験は選手時代にシューティングゲームをやっていない私にはありませんが、間違いなく脳は同じ動きをしているのでトレーニングとしては有効ですので、少しくらいゲームをやり時間が子どもにあっても良いと思います(笑)

※ゲームはほどほどにしましょう!!!

終わりに

幼児期のトレーニングにはフラッシュカードが最適です。知育教材を利用して映像記憶のトレーニングが可能なので一石二鳥とも言えます。

また、シューティングゲームによるトレーニングは半分遊び要素ですが、遊び要素が強いから子どもも自分から取り組みます。ただし、ゲームに関しては子どもに“トレーニング”と言うのは控えた方が良さそうです。現代っ子は頭がキレるので、それを盾にゲームのプレイ時間延長を申し出てくるかもしれません(笑)

とにもかくにも、動体視力のトレーニングには「一瞬で見た情報を正確に処理する」という能力を鍛える必要があります。今回は私独自の意見で「ゲーム性」が強めなモノを中心に書かせてもらいました!

少しでも皆さんの参考になれば幸いです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

writer koyo