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進路の決め方 – 部活編

中学校グラウンド

つい先日ですが、「進路の決め方 – ジュニアユース編」として進路選択に関する記事を出したのですが、思ったより多くの方に読んで頂けたみたいで嬉しく思います。また、他指導者様からもアドバイスや意見を頂けたので、今回と次回の記事の参考にさせていただきます。

さて、今回は部活編ということで、部活に進路を決めるメリットとデメリットについて書いていきます。

私たちfootball-way.comのwriterは2人ともクラブチームに進路を取りましたので実体験とはいきませんが、部活に進んだ友人の話を基に書いていきますので、最後まで読んで頂けると幸いです。

未来の選択肢を表現したドア
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最大の悩み 部活で成長できるのか?

成長

クラブチームか部活かで進路選択に迷っているということは、サッカーを本気で続ける意思があるということだと思います。ただサッカーに運動の一環として取り組みたいだけなら部活一択ですから。

さて、そんな風に進路選択に迷いを見せている人は恐らくですが「部活で上手くなれるのか?」という疑念にぶちあたっていると思います。

はじめに結論から言いますと、自分次第です。

重要なのはどれだけ自分がサッカーと向き合う時間を増やせるかで、それ以上でもそれ以下でもありません。部活では100%成長できないというわけではありませんが、高校でもサッカーを続けるとなると相当の覚悟を持ってサッカーに取り組む必要があると思います。

部活に行く一番のメリットは安定感ある生活

生活感ある道路

部活に進路を取るメリットも結構ありますが、一言でまとめて言うなら勉強とサッカー、学校生活などバランスを取りやすいことだと思います。

部活は基本的に中学校のグラウンドで毎日同じ時間・場所で活動するので、生活のリズムを掴むのに苦労しません。授業が終わった後にすぐに部活が始まり、移動による時間ロスもないので気苦労なくサッカーに取り組めます。また、夕方には部活も終了するのでその後の予定も立てやすく、塾などに通うことも容易です。

加えて、定期テストなど勉強に支障が出にくいことも挙げられます。

試験期間中は部活が活動停止期間に入るので、試験勉強の時間に充てることが可能です。また、公式戦などもそれらのスケジュールを加味して組まれているので、成績などの心配はあまりいらないでしょう。

このように部活は生活リズムを整えやすいので、小学校から中学校への進学という大きな環境の変化に対応しやすく、その後も“普通の生活”を送りやすいと言えます。

サッカー的なメリットはない

サッカー、ボールを蹴っている

クラブチーム出身の私から言わせてもらえば、サッカー的なメリットはないと断言できます。

学校という教育機関のもとでのチームなので、いろんなタイプの人間がいます。顧問の先生がサッカー経験者であるとは限らないですし、チームメイトに初心者が混じっていることも普通です。

「上手ければ1年生から試合に出られるんじゃないの?」

とお考えの方もいると思いますが、それも顧問次第です。

サッカー経験者の顧問の先生で、サッカーに対して情熱をもって取り組んでくれる先生なら試合に勝利するために“戦力”となる選手を先発で起用すると思いますが、そんな先生が必ずしも自分の進学する中学校の部活にいるとは限りません。普通の先生なら3年生を中心に起用し、下の学年の戦力はサブに回ると思います。なので、3年生が引退してから自分たちの出番というのが定番のパターンです。

また、部活はほとんどの場合、3年生の夏には引退となります。夏に行われる高円宮杯の予選に勝ち残れば、9月から始まるクラブチームと混同の大会に出場できますが、それでも冬を迎える前に引退となります。

そのため、高校でもサッカーを続けたいと思うのなら、高校入学までの約半年のブランクができてしまうことになります。

サッカーにおいては不確定要素が多い

疑問、悩んでいる

ここまで友人の話と自分の当時の記憶を参考に書いてきましたが、部活はサッカーにおいては不確定要素が多すぎるなと感じました。

私の中学校のサッカー部は市内では強い方で、地区大会でも上位の成績を残せるチームでしたが、それもたまたまです。たまたま熱意を持って指導してくれる先生が顧問であり、そこに少年団からサッカー経験者が多く加入したことがこの結果をもたらしたと言えます。

進路に悩んみがちなこの9月という時期では、来年の中学校の顧問がどんな先生でどんな選手たちが集まってくるかなんて予想できません。活動できる環境は確保されているとはいえ、試合の頻度練習時間などは不明瞭なことが多いです。

近所にサッカー部の先輩がいれば、部活の様子を聞いてみてた方が良いです。自分が本当にそこでサッカーをしたいのかを確認せず、なんとなく部活でいいや~なんて意識で部活に入った後にクラブに行けばよかったと後悔していた友人も私の周りにはいます。

上記で示したように、部活はクラブチームと違って前情報が少ないです。また、情報があったとしてもその“良い先生”が来年も同じ学校にいるとは限りません。その辺を鑑みて、サッカーに本気で取り組みたいなら部活は推奨しません。

しかし、先程も述べたように良い先生・仲間と巡り合えることもあります。その場合は切磋琢磨できる環境が出来上がり、いい結果と経験を残せると思います。

実際の私の高校の友人にも部活出身の選手が数名いました。
(私の高校は県ベスト8まで到達しています。)
そのレベルのチームでも活躍できる選手はいることにはいます。私が高校1年生の時のU16チームに部活出身の選手は1人だけですが入っていましたし、その選手は私たちクラブ出身組と一緒にTOPチームに昇格してプレーしていました。それくらいレベルの高い選手もいますが、これは稀な例です。

大体の場合、高校入学時にサッカー経験値の大きなビハインドを背負って入部することになります。しかし、それも自分の努力次第で引退までには取り返せないこともなくはないですが、厳しいの道のりとなることは間違いありません。

高校まで本気でサッカーをやる意志があるのならジュニアユースをお勧めします。

今回の記事はここまでです。
生活の安定感を求めるなら部活といったところだと思います。運次第では良いチームに加入できる可能性もありますが、不確定要素が多いということを頭に入れておいてください。

次回は生活リズムなどを中心び部活とクラブチームの比較をしていきますので、よろしくお願いします!
ここまで読んで頂きありがとうございました!